animec
エンリッチメント テクニプラスト製品 床敷・選び方 一般ケージ・飼料・給水・運搬・清掃・消毒・衛生など 学会・セミナー・レポート・論文など 学会・研究会・動物実験関連サイト 株式会社アニメック 会社概要 お問い合わせはこちら

To Back Number TOP


10 回目のアメリカ実験動物学会への出席
2005/11/06-10

アニメック(株)代表取締役 富田 久志

ここ数年、毎回、アメリカ実験動物学会(AALAS Meeting)に出席する機会に 国立衛生研究所(NIH)の動物施設を見学してきましたが、今年は見学予定の施設が未完成のため2006年に延期しました。そのためAALASが開催されるセントルイスへ 直行することにしました。成田→シカゴ→セントルイスの順に移動するなかで、中継のシカゴ上空で乱気流に見舞われ恐い思いをしました。着陸待ちでシカゴ オヘア空港上空を旋回していたので数回恐い思いをしました。アメリカのメーカーのひとにジェスチャー入りで話したら、そのような状態をバンピー(Bumpy)と言うそうです。1つ英単語を覚えました。いくどもアメリカにきていますがサンフランシスコのテロ騒ぎで帰国が1日延期したとき以来の恐怖でした。

みなさんはセントルイスと聞いて何を思いつくでしょうか?セントルイスブルース、セントルイスカージナルス、それから、そうそれ以上思いつかないのではないでしょうか。その通りそれ以外なにもない町のように思えました。ゲートウエイアーチ(トップの写真)、ミシシッピー河、ユニオンステーションなど詳しく調べればいくつかでてきますが、旅行ガイドにもでてきにくい町です。ここで第56回 AALAS ミーティングが開催されました。


ZebTEC を操作してみている筆者


Sealsafe Plus の説明を受ける筆者

6日/日曜日(到着から2日目)の朝9時から Tecniplast 社の新製品発表会がありました。America's Center, Room 124 にて個別換気ケージ(IVC)の革新的新製品 Sealsafe Plus と将来を見据えたゼブラフィッシュ飼育装置 ZebTEC、経済的な新型ケージ交換ステーションなどが並べられており、懇切丁寧な説明を受けました。皆様への商品説明は私がさせていただきます。(写真左 ZebTEC の説明を受ける筆者、写真右 Sealsafe Plus の説明を受ける筆者)

6日/日曜日(到着から2日目午後)毎度恒例の動物園に行きました。セントルイス動物園は6年前 AALAS が開催された地サンディエゴ動物園につぐ規模でとても広い。設立は1900年前半ごろだそうです。動物数は約 9200 いるらしい。セントルイス動物園でも定期的にほかの動物園との動物交換をしているそうです。日本の動物園では考えられないのが、園内で結婚式や誕生日会などできるようになっていてとてもアメリカらしくユニークです。訪問した時間帯が悪かったのか表に出てきている動物は少なく少し残念でした。職業がら各所で目につくのがエンリッチメントグッズでした。写真はシロクマ、ヒグマに大きなボールが与えられている。下の写真の動物は生きてます。しかしコブラは作り物です。

このハイエナは生きています。


さて、このコブラは?

 


パーティーの始まる前の表彰式


パーティー会場で鳥保護区のPR

6日/日曜日(到着から2日目夜)ウエルカムパーティーが開かれました。食べ物はフリーでしたが、ビールはドメスティック(バドワイザー)が3.5$、インポート(ハイネケン)が4$でした。高い。寄付と思わず、投資だと思えとどこかに書いてありました。パーティー会場に珍しいお客様が来ていました。ふくろうや鷹など強面の奴でした。ストロボを鳥の前で光らせてもたじろぎもせず根性のすわった奴でした。鳥保護寄金??だと聞きました。

ここでは毎年、お世話になっているNIHの施設管理の方にお会いして新しい施設の進行状況などをお聞きしました。来年の1月にオープン予定だから、来年の AALAS の時にはぜひ見学に来なさいと確約してもらいました。ゼブラフィッシュの飼育も始まるというので、魚の福祉はどう思うかと聞いてみたら、I gree with you. という曖昧な返事が来ました。


Tecniplast 展示全景


ZebTEC の展示

 

7日/月曜日(到着から3日目)から本格的な製品展示が始まりました。Tecniplast 社の展示ブースは他を圧倒する広さで、一段床を高くしてセントルイスのランドマークであるゲートウエイ・アーチをかたどったアーチの下に主力製品と新製品が並べられており、多くの見学者が訪れていました。(左、全体の写真と右、ZebTECの展示写真)


Bio-Serv 社の展示風景


展示会場入口にて筆者

エンリッチメントのパイオニアである Bio-Serv 社のブースでは当社における昨年の販売実績を高く評価していただきました。私としては日本におけるエンリッチメント製品の普及はこれからだと答えておきました。(写真はBioServ のブース)(展示会場内は写真撮影が禁じられていましたが、それぞれ展示ブースの許可を得て撮影しました。)

ポスター発表で目についたのはエンリッチメントグッズとケージ類についての掲示でした。抄録を持ち帰り翻訳したのち有用であれば皆様にお知らせする予定です。


ゲートウエイアーチのトップからミシシッピー川を望む


ゲートウエイアーチのトップからダウンタウンを望む

8日/火曜日(到着から4日目)は会場をちょっと抜け出して、高速鉄道アムトラックが発着していたユニオンステーションの中にあるショッピングモールへ地下鉄に乗って行ってきました。地下鉄が無料時間と区間を設けていたのには驚きました。約80店舗とレストラン街がありました。昼時だったので食事をかねた客でにぎわっていました。


Tecniplast 社のレセプション風景

夜は Tecniplast 社のレセプションが学会ヘッドオフィスのあるルネッサンスホテルで開催されました。入っていくとまずはシャンパンを手渡されました。ワインとチーズだけのパーティーかと思っていたら、ビールもスコッチもありました。料理もアメリカ風になって今年はイタリアン・スタイルにこだわっていないのが特徴でした。年々お客様が増えているようです。この調子であれば来年はもっと大きな会場が必要かもしれません。

9日/水曜日(最終日)、夜は学会主催、(スポンサーHarlan)のフェアウエル・パーティーがありました。ここではサイレントオークションというのがあって、会員が寄贈した品々にあらかじめ入札価格を書き込むことによって落札され、落札者に商品が渡されます。寄付か投資かわからないが品物に対してずいぶん高い値をつけていたのに驚きました。

10日、セントルイスからシカゴ経由で帰国の途に。シカゴではアメリカの給水システムの社員や韓国から来ていた人たちに会い別れを告げ、来年の再会を約束しました。帰りはバンピイもなく快適な旅でした。 

来年の第57回AALASはユタ州ソルトレイクシティーです。下記写真のソルトパレス・コンベンションセンターにて開催されると思います。コンベンションセンター情報は AALAS 情報ではないので正式には調べてから予定をたてて下さい。

 

開催日は下記の通りです。

2006 National AALAS Meeting

Start Date: Sunday, October,15, 2006

End Date: Thursday, October,19, 2006

Salt Lake City, UT October 15-19, 2006

Copyright(C) 2005-2024 株式会社アニメック All Rights Reserved.
HOMEへ