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テンプルスケア

第 57 回 アメリカ実験動物学会に出席して
2006 年 10 月 15-19 日
(株)アニメック 富田久志


第 57 回 アメリカ実験動物学会(AALAS)がユタ州のソルトレイクシティで開催されました。成田を発ったのは 14 日の午後 4 時、サンフランシスコ経由でソルトレイクシティに着いたのは当日の午後 3 時半でした。昨年のように乱気流に見舞われることもなく、快適なフライトでした。しかし時計の時差の調節を間違って夕食の時間に遅れるという失態がありました。
ソルトレイクシティは 2002 年に 21 世紀はじめての冬季オリンピックが開催されたことで知られていますが、モルモン教の総本山があることでも有名です。ここでは教会(チャーチ)と言わずにお寺(テンプル)と言います。ソルトレイクシティはその名の通り塩湖の町です。タクシーの運転手の話によると、銅山(Copper Mine)で栄えた町だそうです。


Tecniplast 社のレセプションルーム入り口。


Tecniplast 社のレセプションルームで新製品の説明を受ける。


15 日の日曜日はまず学会のレジストレーションからの始まりです。レジストレーション後はTecniplast 社のレセプションルームに立ち寄って軽食を食べながら歓談しました。ゼブラフィッシュの飼育装置(ZebTec)のコンパクトなタイプができたということで説明を受けました(右の写真)。今回の AALAS では水生動物のセミナーが2つもありました。1つは「Aquatic Animal Models: Husbandry to Research」であり、もう1つは「Veterinary Care for Zebrafish」でした。学会としては水生動物に大きな力の入れようです。製品展示場でも水生動物の飼育装置が目に付くようになりました。

 


宙づりの餌を食べる象。


飼育係と遊ぶヒヒ。


動物園
15 日、日曜日の午後はユタ動物園へ行きました動物園に行って目についたものはやはりエンリッチメントでした。特に象の餌を宙吊りにしシ-ソ-式で給餌していました。見たところ象が楽しそうに 餌を食べているように感じました。今までどこの動物園ででも目に入っていたはずのエンリッチメントグッズが、いま目を見開いてみると沢山存在することに驚 かせられましたた。右の写真は飼育係の持つ棒を飼育係と引き合っているヒヒです。飼育係と遊びながら餌をもらっていました。動物たちにとって人間とのコミュニケーションも大きなエンリッチメントではないかと思います。

 


Tecniplast 社の2階建て展示


展示場風景


展示会場
去年大きな展示をしたTecniplast 社が、やはり昨年を上回る2階建て展示場を設営していました。いろいろなタイプの個別換気ケージ、給水ボトル洗浄装置、ケージ・デコンタミネーション装置、そして水生動物飼育装置まで実験動物の飼育管理にトータルソリューションを提供するためにはこれだけのスペースが必要なのでしょう。2階に上がってみたら素晴らしい眺めでし た。展示物もお客様を飽きさせない工夫が多く、特に実機が動作することは良いアイデアで はないでしょうか。

 


Tecniplast 社のパーティー風景


L社のパーティーではアメリカン・アイドルNo4.が出演。


パーティー
学会主催のパーティーはウェルカム(15日)、フェアウエル(18日)ともあまり盛大ではありませんでした。業者主催のパーティーが派手なので目立たなかったのかもしれません。中日(17日)の パーティーは Tecniplast 社が5時半から、L 社が6時半から、A 社が8時半からと、お客様は時間差で移動していきました。Tecniplast 社はイタリアから取り寄せたワインとチーズ、そしてアメリカの静かなジャズミュージックでお客様にご歓談の場を提供させていただきました。L 社のパーティーではアメリカン・アイドルNo4.とかが出演していました。A 社ではモルモンのテンプルの大講堂でパイプオルガンの演奏とコーラスでお客様の耳を楽しませていました。様々な工夫をこらしてお客様を飽きさせないことはパーティーも展示会も同じことだと思いました。

 


AAALAC/AALAS/ICLAS 主催のインターナショナル・ランチ


学会場内の風景


インターナショナル
18 日水曜日のお昼にはAAALAC/AALAS/ICLAS 共同主催のインターナショナル・ランチに招待されました。年々、アジアからの出席者が増えています。アメリカ実験動物学会というよりは、まさにインターナショナル実験動物学会になりつつあると感じました。来年はノースカロライナ州のシャロットです。ぜひ参加したいと思います。

 


動物実験反対のデモ


デモ隊がいた位置から学会入り口を望む。


動物実験反対運動は沈静化?
今回ソルトレイクで行われたAALASでは、動物実験反対の団体はほとんど団体と言えないくらいの人員でした。初日は10人くらいの人たち が何か恥ずかしそうにも見える様相でした。再び見かけたのは3日目、やはり初日と同じくらいの人たちでした。2名以外は顔を覆いスプレヒコールをしてい ました。今年も目立ったトラブルもなく終了したようでした。

 

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