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アメリカ旅行番外編

(ワシントンDC、ボルチモア)

アメリカは昨年に続き二度目の訪問になります。

今回はワシントンDCとボルチモアの二都市の訪問です。

前回と同様、株式会社アニメックの社長とへそ曲がり獣医先生のお供ということで行かせていただきました。社長と先生同行という窮屈な旅と思われますが、メリハリの利く社長とユーモアの分る先生ですので、楽しい時間を過ごすことができました。

ただ前回と大きな違いは多少の不安感を持って行かなければならなかった点です。

結果的には、通常窮屈で退屈な飛行機の中も余裕たっぷりで、動きまわることも自由にできましたので快適でしたし、特別にアメリカ人の気質を感じることができた有意義な旅でした。

ワシントンダラス空港に着いてまず感じたことは、前回訪問したサンフランシスコと同様の青い空でした。少し違うのは近くの森が紅葉になり始めており すばらしい景観になっていたことです。

空港からワシントンDCまでは、40~50kmありましたがタクシーを使いました、さすがアメリカで道幅は広く片側4車線もあり、すんなりホテルまで着きました。

着いた時間はアメリカ時間で午前11時くらいかと思いましたが、時差が13時間もあるので、日本は夜中かと思うとやはり変な感覚でした。

少し部屋で休憩した後、近くまで歩いて出かけました。この時期なのでワシントンDCの町は異常な雰囲気があるのではと思われましたが、私の感覚ではほとんど通常と変らない状況と思われました。

夜はナイトツアーに日本人のガイドと一緒に出かけました。さすがに この時期なのでお客はほとんど来ないそうで、ガイドさんから非常に感謝されました。ホワイトハウスの近くまで行った時は さすがに緊張感がありました。レストランではびっくりするほど大きなロブスターを食べました。またその日、日本人はいませんでしたが、通常はけっこう来るらしく醤油が調味料としてついてきましたのには感心しました。

それから車で何ヶ所か名所を案内してもらいました。国防省(ペンタゴン)のすぐそばで崩れている個所を見てきましたが、まだまだ復旧には時間がかかるなと思いました。

 

朝から市内の名所の見学に行きました。昨晩のナイトツアーと同じ日本人のガイド(中野君という20代の青年でした)つきですので、効率よく名所を見学することができました。最初にやはりホワイトハウスに行きまして、歩いて周りをほぼ一周しました。やはり警備が厳しいらしく、中には入ることができませんでしたが周りも由緒ある建物がたくさんありましたので、それなりに有意義でした。

露天の店でビンラディンのTシャツがFBIのTシャツと並べておいてあったのが、目をひきました。

それから、国会議事堂、リンカーン記念館、アーリントン国立墓地をゆっくり見学することができました。ウイークデイにもかかわらず、リンカーン記念館とアーリントン国立墓地にかなり人が集まっていたのはやはりこの時期だからかと思いました。日本人はほとんど見かけませんでした。

NIH(国立衛生研究所)の見学に行きました。ここに勤務する人に社長、先生の友人がいますので、普通は中に入るのも難しいと思われるところですが、ご好意でかなり詳細に見ることができ、ほとんどの場所で写真も撮らせていただけました。

ただ、入門時にはどの建物に入るにも、パスポートの提示を求められました。

専門的な分野はよく解りませんでしたが、そうとう高価な装置が何台も並べてある部屋がたくさんあったり、巨大な滅菌装置とか規模の大きさに圧倒されました。

最後に日本人の医師と話をすることができました。興味深かったのは日本とアメリカの医療制度の違いの話でした。アメリカは日本と違い健康保険制度が無いため、契約で高度な治療を無料で行なう代わりに人体実験のようなことをする制度があるそうです。現状の日本では考えにくい話かと思いました。

NIHを出てからその友人と一緒に近くの日本料理店で食事をしました、お奨めのカツ丼を食べましたがなかなかの味でした。目の前にアフガン料理店があったのには驚きましたがさすがに店は閉まっておりました。

それから地下鉄に乗りワシントン動物園へ向かいました。ワシントンDCの地下鉄の駅はほとんど同じつくりで、薄暗く地下シェルターのような所でした。

ワシントン動物園は規模の大きなところでしたが、入場料は無料でした。

ただ駅には看板も無く、小さな矢印付の標識があっただけで見つけるのに苦労しました。

途中で前から来た女性に尋ねたのですが、まったく無視されて私の英語は通じないのかと思いましたら、少し離れていた所にいた人が走ってきてくれまして、親切に教えてくれました。非常にありがたかったです。先生がたぶん最初の女性はスパニッシュ系の人で英語がわからなかったのでは、とのことでしたが、ひょっとすると私の人相が悪かったのかもしれません。

その晩、寿司太郎という日本料理の店に行きました。女性がみな着物を着ていたので、日本人かなと思ったのですが、我々のテーブルについたウエイトレスは韓国の人(なかなかの美人)でした、社長がこの2ヶ月くらいで3回ほど韓国へ出張した関係もあり、韓国の話で盛り上がりました。最後の方に社長がその店の壁に貼ってあった格言集を見つけてきまして、その中の(小才は縁に出会って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を生かさず、大才は袖すり合った縁をも生かす)について、先生が特に大才の部分に社長を連想し感心していたことが印象的でした。

朝からタクシーでボルチモアへ移動しました。

当初タクシーとアムトラック(電車)を使って移動する予定でしたが、最初乗ったタクシーの運転手からの提案があり社長と交渉のうえ格安で行ってもらうことになりました。

ワシントンDCからボルチモアまでの道は広く、ほとんど森の中を走るのですが、紅葉と青い空のコントラストがみごとな景観でした。私は助手席にのりましたが、先生から(英会話の勉強のつもりで運転手さんと話をしたら)とのアドバイスにもかかわらず、ほとんど話せませんでした。ボルチモアのホテルはウインダムホテルといってなかなか高級なホテルでした。テレビもホテル専用チャンネルがありまして、日本で封切前の映画を見ることができました。ちょっと得した気分でした。

その日はコンベンションセンターまで、学会の申し込みに行き近くのインナーハーバーで昼食をとりました。外のテーブルを使ったのですが快晴で日差しが強く目も開けられないほどまぶしかったです。暑くもなく寒くもなく絶好なコンデションと景観でした。

午後はインナーハーバー内にあるボルチモア水族館に行きました。かなり大掛かりな水族館でサメがたくさん泳いでいました。特にタツノオトシゴの種類の多さには驚きました、これが生き物かと思わせるようなものもありました。

夜は学会のウエルカムパーティーに参加しました。今回はテロの影響で会場が何回か変更したらしく、場所がはっきりしませんでした。先生が一番新しい情報はホテルを左に行ったところと申していましたが、しかし同じ会場に行く人が右に行きました。先生は左といっています。社長は先生の言うことを信じつつも次の人がどっちに行くか様子を見ましょうと言いました。なかなか次の人がこなかったので、結局左へ行きまして、それが正解でした。先生の自分の考えはしっかりもっているが押し付けない性格と社長の慎重かつできるかぎり自分で物事を判断していく性格の人間模様をかいまみました。パーティーは最初少人数かと思われましたが、後から続々集まってきて、最後はかなりの人数(2000人くらい)になりました。社長のNIHの友人もワシントンDCから来まして、非常に盛り上がりました。しかし料理はあまり口に合いませんでした。

 

学会が始まりまして、朝から展示会の見学に行きました。私はアメリカの学会は2度目ですが、特に展示会につきましては、日本と大きな差を感じます。どの会社も趣向をこらして客をもてなしており、カラフルですし華やかな感じさえします。国民性の違いはあるとはいえもう少し日本も近づいたほうが良いのではと思います。アニメックの展示は数年前から社長がアメリカの学会を毎年視察していますので、検討していると思います。

前回と比べましてやはり日本人の参加者が少なかったです。社長はあちこちの外人から声をかけられ談笑していました、ほんとうに国際人だなと感心しました。

夜は大手業者のパーティ-に参加しました。会場はハイヤットホテルのかなり広い部屋で、参加人数はやはり2000人くらいと聞きました。しかし料理はいまいちでした。

2次会に社長のアメリカの友人RI氏と我々の4人で、川崎という名の寿司屋に行きました。名前の由来を質問したところ、ボルチモアと日本の川崎市が姉妹都市になっているので、そこからとったとのことでした。なかなかの味でした。私が皆さんの写真を撮っていると隣にいたアメリカ人の若い女性が皆さんでとってあげますよと、声をかけてくれまして私も仲間に入ることができました。最後にその女性も入れて私が写真を撮った時の笑顔が印象的でした。私と先生はそこから歩いてホテルに帰りましたが、社長はRI氏と一緒に別のパーティーの会場に向かいました。社長のつきあいも大変だなと思いました。

学会2日目です。午前中から会場へ行き社長同行で日本で通用しそうな製品や会社を物色しました。社長は特に動物のエンリッチメントに関する製品に興味を持った様子でした。

昼食後インナーハーバーへ行き水上タクシーに乗り湾の反対側へ行ってみました。そこはなかなか情緒のあるヨーロッパ風な町並みで小さな店がたくさん有りました。

近くにリトルイタリヤという所があるそうですが、なるほどと思いました。

この日は機材メーカーのパーティーへ2ヶ所参加しました。最初のパーティーは小規模のパーティーで席についたとたんに、社長の知人のイタリヤ人がよってきまして、打ち合わせになりました。その後知り合いが何人か集まり談笑しました。料理はおいしかったです。

2件目のパーティーは大規模なパーティーで入る時に、アメリカの国旗のバッジを戴きました。昨年はネズミのバッジでした、やはりここでもアメリカの姿勢が感じられました。

このパーティーは本格的な楽団あり、歌ありダンスありとアメリカらしい雰囲気の華やかパーティーでした。中ごろGod Bless Americaという曲が始まった時、合図も無しに全員が立ち上がった時は驚きましたが、この曲は現在アメリカの国家的な曲だそうです。現在のアメリカを象徴している出来事と思いました。

 

パーティーは最後まで居ずに予約していた寿司屋に向かいました、この店の名は将軍といいまして、以前、社長と先生がボルチモアを訪問した際によった店だそうです。

昼間 予約をしてあるのでいい場所に座れましたが、満席でした、板前さんが一人だったので、注文してから出てくるまでそうとう時間がかかりましたが、その分ゆっくり歓談できました。メンバーは我々と昨日も一緒だった寿司大好きアメリカ人のRI氏、それから弟のRO氏でした。最初の話題はやはりテロ関連の話で、先ほどの歌やアメリカ人の愛国心についての内容でした。後で先生が愛国心というものを現在の日本人はどう考えているのか、はたまた有るのかと思考されていたのを思い出します。

その後話は冗談話に移っていきました。最初 生真面目そうに振舞っていたRO氏が少々下品な話をし始め、和んできたころから、パフォーマンスが始まりました。

1つは、彼らのお兄さんが始めて寿司屋にいった時、知らずにわさびを口いっぱいいれてしまった時の形態模写でした。いまでも思い出すと笑ってしまうほど見事な表情でした。

2つめは、以前日本の展示会でちょっとしたエピソードがありまして、その時私はRI氏にダブルテープマン(両面テープ男)とあだ名をつけられてしまいました。

その時の経緯をRI氏が面白おかしく話したのですが、それを引き継ぎまして、両面テープが貼ってあった場合のお銚子をとるかっこうとか、NASAでロケットの発射時に貼っとけば面白いとか、表情と体を使ったパフォーマンスに発展してしまい、延々とその話が続きまして、はてはダブルテープマンはアメリカの時期大統領だとか訳のわからない話になりましたが、表情を見てるだけでも可笑しくて大盛り上がりしました。店を出てからもRO氏の勢いはとまらず、タクシー運転手に浮浪者までにもダブルテープマンを宣伝していまして、最後にはサインまで書かされました。アメリカ人の冗談はすごい!しかしあんなに笑ったのは何年振りでしょうか。

ボルチモア動物園に向かいました。最初路面電車で向かいましたが、電車の中で社長が黒人の人と話しをしていてどうやら地下鉄でなければ行けないとのことが解り、出直すことになりました。地下鉄はやはりワシントンDCと同様、薄暗い駅でした。なんとか近くの駅につきまして、動物園に向かおうとしたのですが、看板がありません。大まかな地図があっただけでした。私がたぶんこっちだろうと決めて歩き始めましたが、一向に何も出てきませんでした。しかたなくお腹もすいていましたので途中にあったケンタッキーフライドチキンに寄りました。私が注文することになったのですが、何とか通じて食べることができました。味は日本とほぼ一緒でした。

店を出てから少し歩いてみたのですが、ありそうもないのでボランティアか何かで、草取りをしている集団のリーダー的な女性に聞いてみたところ、駅の反対側ですよと言われてショックでした。あきらめて戻ろうとしたところにさっきの女性が来てくれて、近道を教えてくれました。近道といっても目の前の公園をまっすぐとのことで すごく解りやすい道でした。その道は紅葉の森の中を行くすばらしい景観の道でした。先生がこれはケガの光明だね言ってくれました。

ボルチモア動物園は森の中にありました。ここはワシントン動物園と違い有料でしたが、ガラスを使ってライオンとかトラとか近くで見みれるように工夫してあるとか なかなか良く出来てるなと思いました。ここも壮大な敷地を使った大きな動物園でした。

動物園を出て地下鉄に乗りホテルの近くの駅で降りました。この駅はレキシントンマーケットといいまして、そのマーケットへ行くことにしました。マーケットのそばにいきまして驚きました。黒人が道路いっぱい集まっていたのです。白人は一人もいませんでした。チョット考えましたが入りました。そこは料理が主体のマーケットで軽く食事をしてビールを飲みました。インパクトのある経験でした。

それから一休みして、さよならパーティーには少々時間があったので、また水上タクシーに乗ってぶらぶらしました。

さよならパーティーはあいかわらず大人数で盛況でしたが、料理は良くなかったです。

早めに退散しインナーハーバーのショップに行きました。そこで先生の似顔絵を書いてもらうことになりました。私と社長はその間べつの店でウインドウショッピングをしてました。もどった時はまだ作業の途中でしたが先生のはにかんだ顔が印象的でした。社長が画家にチョット手を加えるよう指示してましたが、なかなかの出来栄えの絵が完成しました。

そのあと、私の希望で地元のフットボールチームのチアガールがウエイトレスをしている店で食事をしました。さすがチアリーダーのプロポーションは格好良かったです。

 

朝、ホテルをタクシーで出発しワシントンダラス空港に向かいました。今度は助手席には社長が乗りました。道中 運転手と社長がいろいろ談笑してましたが、私も話している内容はだいたい解るのですが、軽く話せるのはすごいなと思いました。

来るときもそうでしたが、やはり空港のチェックは厳しくやっていました。ほとんどがバックの中身を点検されていた様子でした。なぜか私はすんなり通れました。

飛行機の中は来るときほど空いてませんでしたが、十分余裕がありゆっくりすることができました。

 

今回もほんとうにいい思い出を持って帰国することができました。

アメリカはいい国と感じました。いろいろ考えはあると思いますが、基本的にアメリカ人は親切です。自分で経験して思いました。本文の中にあるレキシントンマーケットでさえ、私がうろうろしていた時、どこかお探しですかなどと、普通の黒人のおばさんが声を掛けてくれました。何回も助けてもらった気がします。また帰国した際の家族、知人の歓迎も今だけの経験かと思います。こんな貴重な経験をさせていただいた社長に心から感謝申し上げます。

 

アメリカ実験動物研究ツアー

厳戒下のアメリカ旅行記(同行者の旅行記にリンク)

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