私の感じたAALASの動向
昨年の報告でも書きましたがIVCシステム(個別換気式ケージラックシステム)についてアメリカでは話題が出切ってしまったのかあまり熱してなかったように思えます。いま話題になっているのが環境エンリッチメントに関する問題および省力化(ロボット)についてなどで、驚いたことにケージメーカーが給水ビンのオートメーション化の展示や発表をしておりました。現在、自動給水が主流の日本では考えられないような動向です。動物数や施設の規模も格段大きいアメリカが今後進む方向に注目したいと思います。学会会場では飼育に関するオートメーションについて発表がありました。給水ビンの洗浄、充填、打栓など興味深く聞かせてもらいました。給水ボトル洗浄充填ラインの自動化でどのようなことに注意すべきかまとめてみました。
・装置のイニシャルコストが高いので採用する基準を検討しなければならない。
・ロボットは処理速度が問題
・処理量:最低3000本/day~5000本/dayを処理する場合にロボット化の効果あり。(最大数がそこそこない場合は全自動機を採用すると採算が合わないかもしれない。)
・開栓、洗浄、充填、打栓を半自動で行う方法が日本の施設には向いているかもしれない。
・何種類かのボトル併用が容易にできるかも把握しておく必要がある。
・自動化する目的に合っている構造のボトルを選ばなければならない。
・給水ビンを自動的に処理すること、自動給水を採用して省力化をはかること、その選択はユーザーがすることであって、メーカーは少しでもそれらのかかえる問題を解決すべきではないでしょうか?