(メモ)
第54回アメリカ実験動物学会がシアトル市で10月12-16日に開催された。数年前からげっ歯類の環境エンリッチメントが話題になっていたが、今年は特に特別セミナー、ラウンドテーブル・ディスカッション、ワークショップなどがいくつか開かれていた。それらで見聞したことをメモ風にまとめてみた。ご参考になれば幸いである。
1986年、動物福祉法(Animal Welfare Act)にイヌおよびサル類における環境エンリッチメントの必要性が定められた。近年、イヌおよびサル類以外の実験動物についても環境エンリッチメントの必要性が叫ばれている。環境エンリッチメントとは生活に変化を与えることである。動物実験における3Rにストレスを減らすということも加えるべきである。ストレスを減らせば、繁殖率を向上させることができる。しかし、その普及・拡大にはいろいろと障害がある。
コスト、時間、科学目的との整合性、GLP
捨てるものがあればエンリッチメントとして使える。たとえば、氷。給水ボトルの古いものはウサギのエンリッチメントに使える。
よいストレスがないと、新たにストレスを加えたときに悪い反応が起きることを知る。試験を害するものは少ない。
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