環境エンリッチメントの重要性
2001 年 10 月 19 日にアメリカ国立衛生研究所(NIH)の動物施設を見学しました。そのとき、以下の所感を持ちました。従来からサル類やイヌについて環境エンリッチメントが叫ばれていました、アメリカではマウスやラットについても実用の段階に入っています。とくに小動物の環境エンリッチメントの資料をまとめてみました。
エンリッチメント1
床敷き飼いケージ内に円筒形でまるでトイレットペーパーの芯のような物が入れてあり、その筒の中を楽しそうにマウスが走り回っていました。なかには中に隠れているマウスもいて動物実験中とは思えないような光景を見ることができました。何も入れていないケージで飼育しているマウスと比べ落ち着きがあるようにも思えました。
エンリッチメント2
ケージ内にもう一つ変わった物が入ってました。5cm四方の四角い紙片で厚さが6~7mmの圧縮した物でした。ハードチップなどを使用する場合、特に効果がある代物だそうです。コーンや木片チップを使用したいが巣造りがとお悩みの方に是非お勧めします。マウスは噛み砕いた紙片できれいなサークルを造りその中で気持ちよさそうにしていました。噛み砕く材料があり、巣造りの材料があることはマウスに対するエンリッチメントに役立つのではないかと思いました。
動物実験のケージ内環境について
アニメックは提案します。
ザ・ガイドの記述
ILAR動物実験に関する指針(GUIDE FOR THE CARE AND USE OF LABORATORY ANIMALS)の記述を抜粋。
エンリッチメント(Environmental Enrichment)
へそ曲がり獣医の「動物福祉論」より。「エンリッチメントとはどういう意味ですか?」「退屈させないようにすることです」「遊ばせてやることですか?」「遊びだけではありません。いろいろあります。」
BIO-SERV
環境エンリッチメントの製品を作っている会社です。お問い合わせはアニメックまでお願いします。
実験動物の環境エンリッチメント
アニメック社長 富田久志 日本実験動物学会ニュース 平成 15 年5月